奄美大島ロケ作品6月公開 船上で完成イベント 東映「忌怪島/きかいじま」
2023年05月25日
芸能・文化
奄美大島を主要なロケ地として制作されたホラー映画「忌怪島/きかいじま」の完成報告イベントが24日、東京都内であった。同作の舞台が島であることにちなみ、有明客船ターミナルを出港した船の上で開催。主演でアイドルグループ「なにわ男子」メンバーの西畑大吾さんらキャスト6人と清水崇監督が登壇し、作品への思いや撮影エピソードを語った。6月16日の全国一斉公開に合わせて、奄美でも公開される。
〝島〟を舞台に、VR(仮想現実)の世界を表現した同作。VRの研究チーム「シンセカイ」に次々と降りかかる不可解な死と謎、解き放たれた「赤い女」の怨念がもたらす恐怖を〝現実と仮想〟という二つの空間で描いている。
奄美大島ロケは昨年4~5月に奄美市笠利町や龍郷町、瀬戸内町の加計呂麻島などで行われ、島内のエキストラ出演は延べ50人。作中には奄美の島唄や方言、ユタなどの要素が織り込まれており、島の景色や文化も際立っている。
イベントには西畑さんと清水監督のほか、キャストの生駒里奈さん、平岡祐太さん、水石亜飛夢さん、川添野愛さん、祷キララさんが登壇した。
完成した映画を見た感想について西畑さんは「監督に『試写会で主演があんなに怖がっている作品初めて』と言っていただいたくらい怖かった」と話し、清水監督は西畑さんの演技について「普段なにわ男子として、かっこよくかわいい彼が若き脳科学者の役でいけるかなと思ったが、(主役が)彼で良かった」と太鼓判を押した。
西畑さんは「新感覚のホラー映画で、ミステリーやサバイバル要素も楽しめる。少し暑くなってきた今だからこそ、ヒヤッとしていただけるのでは」とPRした。
奄美では、6月16日午後6時から奄美市名瀬のブックス十番館シネマパニックで公開。土日祝日の午後3時からと、午後6時からも上映される。