島への思い込め、躍動の演舞 沖永良部、奄美が出演 郷土芸能部門最終日(かごしま総文)
2023年08月02日
芸能・文化
第47回全国高校総合文化祭(2023かごしま総文)の郷土芸能部門は1日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)で最終日の発表があった。奄美群島からは、県代表として沖永良部高校エイサー部が出場。奄美高校郷土芸能部も特別出演し奄美の文化をアピールした。26団体の生徒たちが郷土への思いを込めて、躍動感あふれる演舞を繰り広げた。
郷土芸能部門は「伝承芸能」「和太鼓」の2部門があり、計52団体が参加。当初は3日間を予定していたが、台風6号の影響で7月30日と8月1日の2日間に短縮して開催した。一般観覧者も訪れ、会場には両日合わせて延べ4千人以上が来場した。
沖永良部高校エイサー部は島の人の一生を描いた「うむい~咲かちやりくぬ~」を披露。「えらぶの子守歌」や米寿を祝う「サイサイ節」、33回忌に踊られる「ひやるがサッサー」など地域に伝わる民謡に合わせて舞い、華やかに舞台を飾った。
松下夢部長(3年)は「緊張したが、100%の力を出せた」と笑顔。宮西亜妃さん(1年)は「先輩たちの期待に応えられるよう練習を頑張った。すごく楽しかった」と振り返った。
全演目終了後の特別演奏では、奄美高校郷土芸能部が島唄や八月踊り、六調を披露。シマ(集落)で受け継がれてきた奄美ならではの音色を届けた。会場からは手拍子やハト(指笛)が鳴り響き、手踊りで六調に参加する観客の姿も見られた。このほか、歌手の元ちとせさんによるステージもあった。
生徒実行委員のいとこの付き添いで来場した江頭瑞穂さん(26)=東京都=は「若い人たちが伝統を引き継いでいて素晴らしいと思った。(六調で)みんな一緒に踊っていて一体感があった」と話した。
最後は生徒交流会も開かれ、参加した高校生たちが親睦を深めた。