文化活動拠点の役割紹介 復帰記念企画展始まる 奄美図書館

2023年12月10日

芸能・文化

9日から始まった奄美群島70周年復帰企画展「文化の殿堂『奄美日米文化会館』~戦後の図書館はここから始まった~」=9日、奄美市名瀬の奄美図書館

県立奄美図書館は9日、奄美市名瀬の同館2階郷土コーナーで日本復帰70周年企画展「文化の殿堂『奄美日米文化会館』~戦後の図書館はここから始まった」をスタートした。当時の写真や所蔵資料など70点を展示。戦後間もなく、奄美大島の文化活動の拠点を担った施設の役割などを紹介している。28日まで。

 

奄美日米文化会館は、奄美図書館の前身である県立図書館奄美分館の基となる施設。米軍統治下の1951年、現在の名瀬小学校体育館建設地に設立された大島文化情報会館が複数回の改称を経て、54年に日米文化会館となった。奄美図書館担当者によると、当時はダンスや生け花といった現在の公民館講座のような活動のほか、コンサート、映画上映会など、さまざまな文化活動が展開されていたという。

 

今回は、図書台帳やダンスの写真、アメリカ大使館から配給された映画フィルムなど、一般初公開の所蔵品約30点も展示。大島文化情報会館から現在の県立奄美図書館までの変遷をまとめた年表や当時の映像なども放映している。

 

企画展は午前9時から午後7時。日曜日と祝日、28日は午後5時まで。入場無料。問い合わせなどは電話0997(52)0244奄美図書館へ。