自然の息吹や感動を表現 奄美で10年ぶり個展 龍郷町在住の画家、林さん

2024年05月02日

芸能・文化

10年ぶりに奄美で個展を開いている画家の林功さん=1日、龍郷町芦徳

龍郷町手広在住の画家、林功さん(49)の個展が同町芦徳のカフェ・宿泊施設「芦徳オーシャンフロントショップ」内のギャラリーで開かれている。自然の営みなどからインスピレーションを得た絵画作品など約50点を展示している。6日まで。観覧無料。

 

林さんは東京都出身。幼少期から画家を志し、独自の感性で絵を描いてきた。グラフィックデザイナーとして多忙な日々を送っていた20代後半、過労により大病を患い入院。回復後はより自由で本能的な表現を追究するため、国費留学生としてアメリカに渡った。ニューヨークやカリフォルニア、ハワイ、メキシコなどを巡り芸術活動を展開した。

 

帰国後、2009年に奄美大島に移住。現在は妻と共に3人の子どもを育てながら、自然や家族、人間の感動などをテーマに作品づくりに励み、全国各地で個展を開いている。

 

奄美での個展開催は10年ぶり。島の海岸や打ち寄せる波、大きく根を張る木を描いた絵画や、木の葉をモチーフにデザインしたサーフボードなど、油絵の具やアクリル絵の具を使った色彩豊かな作品を展示している。

 

サーフィンや野菜・果樹栽培などにも親しみ、自然の息吹を感じながら生活する林さん。個展では「心の自由を大切にすることを表現したい。(訪れた人にとって)生きる楽しさのドアを開くきっかけになれば」と話した。

 

午前11時~午後5時に本人在廊。作品の販売も行っており、売り上げの一部は石川県の能登半島地震被災地の支援のため寄付するという。