「みんなで育もう! 奄美の宝」 市民会議 青少年健全育成へ連携強化   奄美市

2022年07月01日

子ども・教育

関係機関団体の取り組みなどが報告された奄美市青少年育成市民会議=30日、奄美市名瀬

奄美市青少年育成市民会議(会長・村田達治教育長)が30日、奄美市役所5階大会議室であった。新規委員へ委嘱状を交付したほか、関係機関団体がそれぞれの取り組み内容などを報告。連携強化を図り、青少年の健全育成に取り組むことを申し合わせた。

 

同会議は行政や警察、自治会、PTAなどの委員29人で構成。2011年に設置され、14年からは奄美市いじめ問題対策連絡協議会も兼ねている。

 

村田教育長は「地域で青少年を見守り、育てていく奄美の良き気風を盛り上げながら、家庭・地域・関係機関が連携して各種事業や社会環境の整備を推進していくことが重要」などとあいさつした。

 

スローガンは「みんなで育もう!奄美の宝~」。活動目標として▽青少年健全育成事業の充実▽各種団体の青少年活動の促進▽社会環境の浄化と非行防止▽家庭の教育力の向上▽郷土を愛する心の育成-の5項目を掲げた。

 

市教委は児童生徒の自己有用感・自己肯定感が低いことを課題として挙げ「心に寄り添った声掛け」の実施や、スクールカウンセラーの配置など支援体制について説明。インターネット利用によるトラブルを防ぐため、情報モラル向上への啓発活動も紹介した。

 

市福祉政策課は家庭児童相談室への相談状況を報告。それによると、問題解決までに時間を要する相談件数が年々増加傾向にあり、2021年度は延べ747件(前年度681件)の相談が寄せられた。

 

このほか、県大島児童相談所は管内における相談の概況を説明。奄美警察署は少年非行に関する検挙・補導状況などについて報告した。