「やりたい事やってみて」 ウルトラマラソンランナー岩元さん(鹿児島市)講演 知名町・田皆中
2023年07月08日
子ども・教育
フルマラソン(42・195キロ)を超える距離を走るウルトラマラソンランナー岩元みささん(30)=鹿児島市=の講演会が4日、知名町立田皆中学校(菅野公平校長、生徒50人)であった。全校生徒や保護者を前に岩元さんは「失敗は一つの過程であり、恥ずかしい事ではない。今やりたい事を思い切りやってみて。そしたら仲間がどんどん増えてくる」などと挑戦する事の素晴らしさを訴えた。
岩元さんは2018年に砂漠を走るサハラマラソン(237キロ)を完走。以降数々のレースに出場し、6月18~24日にはモンゴルのゴビ砂漠を7日間かけて走破するマラソン大会(約250キロ)を完走した。現在、奄美の島々をつなぐ全長約550キロで設定された自然歩道「奄美トレイル」の走破に挑戦している。
講演では、ウルトラマラソンを始めたきっかけやレース中の持ち物、食べ物、ヘビやサソリなどの危険生物に出合ったり、迷子になったり、けがをしたりしたときの対処法など、実物を見せながら説明。「危険だと大会参加に反対する人もいたが、やるんだと決めて、どうやったら実現できるかを考えた。スタート地点に立つまでが過酷で、ゴールしたら感謝の気持ちが湧いてきた。当たり前になり過ぎて忘れがちだが、生きているからこそいろいろチャレンジできる」などと話した。
2年の根釜龍さん(13)は「過酷なマラソンに好んで挑戦するというのがすごいと思った。講演を聞き、自分よりもきつい努力をして、いろんな環境の中でも臨機応変に対応している人がいるというのを知り、自分も今やっている部活を頑張りたいと思った」と話した。