「頑張らない」子育てを 楽しむヒント「絵本」に 瀬戸内町
2024年03月22日
子ども・教育
子育て頑張りすぎていませんか─。瀬戸内町の市民グループ「クヮマガつむぐ会」(岡野亜湖代表)は20日、同町古仁屋のライブハウス「ジュース」で「頑張らない子育てセミナー」を開いた。町内から親子連れ約20人が参加。沖縄在住の女性2人がオンラインで講話し、子育てが楽しくなる秘けつを紹介した。
産後うつが社会問題化する中、同町で乳幼児を育てる母親たちをサポートしようと企画。沖縄県南城市で8人の子どもを育てながら「頑張らない子育てメソッド」を主宰するぎましのさんと、同市在住のEQ絵本講師みねいなぎささんが講師を務めた。
ぎまさんは、イライラしがちだった子育てが変わったのは絵本の読み聞かせがきっかけだったと紹介。気持ちが安らぎ、子どもとのコミュニケーションに集中できるようになっていったという。その上で、「自分を他人と比べたり、完璧を追及するのをやめよう。子どもをコントロールせず、成長を見つけてあげて」と助言した。
会場には絵本がずらりと展示され、託児場も完備。1歳半の長男を連れて参加した同町阿木名の30代女性は「絵本の読み聞かせはしていたが、うまくいっていなかった。もう一度やってみよう」とコメント。古仁屋の50代女性は「手抜きをしてもいいと言われて気が楽になった。保育士を目指す娘と学んだことを共有したい」と話した。