こども環境大臣サミット開催 鹿児島県庁 東郷君(手々小)ら知事と議論
2021年12月28日
子ども・教育
かごしまこども環境大臣サミットが27日、鹿児島市の県庁であった。環境保全活動のリーダーとして選ばれた、かごしまこども環境大臣(県内小・中学生9人)と塩田康一知事が鹿児島の未来の環境について意見を交わした。徳之島町立手々小5年の東郷千広君も出席し、島の自然環境の保全に対する思いなどを発表した。
かごしまこども環境大臣事業は、持続可能な社会づくりに、主体的に参加できる人材の育成を目的に2006年度から実施。小中学生を対象に環境保全活動に関する「環境レター」を募集し、優秀賞受賞者をこども環境大臣に任命している。今年度は県内41校、2423人の児童生徒から応募があった。
サミットでは子どもたちが日頃取り組む省エネ活動や環境に関する考えを発表。東郷君はこども環境大臣として「奄美大島や徳之島の小学生に、世界自然遺産に登録されたが、環境破壊が起きているという現状も伝えたい」などと述べた。
塩田知事は「私も小さい頃、徳之島で育った。自然環境を守るために情報発信は必要。地元の皆さんに素晴らしい自然がある地域というのを知ってもらい、活動していくことが重要と思う」と述べた。
また日常生活などで実践可能な省エネ・省資源の取り組みを子どもたちで話し合って作成した「かごしまこども環境宣言2021」を発表。知事へ宣言書を手渡した。
こども環境大臣の任期は1年間。県主催の環境イベントなどに参加しながら、地域や学校での環境保全のリーダーとして活動する。