サタグルマで黒糖作り 昔ながらの作業を体験 和泊町の大城小

2023年01月28日

子ども・教育

サタグルマを回してサトウキビを搾る児童ら=26日、和泊町の大城小

和泊町の大城小学校(野口浩二校長、児童43人)で26日、伝統の黒糖作り体験があった。児童や保護者、地域住民ら約80人が参加。昔ながらのサタ(砂糖)グルマを使ったサトウキビ搾りや大釜での煮詰めなど、黒糖ができるまでの作業工程を体験し、先人の苦労や自分たちの手で作る喜びを味わった。

 

キビは前日に同校の畑で刈り取り作業を行い、軽トラック2台分を用意。26日は朝から▽キビの葉を取る▽圧搾機やサタグルマで搾る▽搾り取った汁を煮詰める▽出来上った黒糖をトレーに流し込み、切り分ける-作業を分担して行った。煮詰める作業は同町の山下幸秀さん(71)が指導した。

 

5、6年生が中心となって一連の作業を進めた。煮詰めた汁を別の釜に移してかき混ぜる作業を行っていた6年の伊集院琉生君(12)は「混ぜる作業には力がいるので、腕がぱんぱんになった。毎年参加しているが、昨年と違って今年は自分たちが最年長としていろんなことをやらなければいけなかったので、より大変さが分かった。濃厚でおいしい砂糖ができた」と充実した様子だった。