ソプラノ歌手が合唱指導 鹿児島声楽研代表、中村さん 田検中
2020年02月18日
子ども・教育
ソプラノ歌手・中村かし子さんが17日、宇検村の田検中学校(鬼塚祥朗校長、生徒23人)を訪れて合唱指導を行い、生徒たちに音楽の素晴らしさを伝えた。
中村さんは、国内外で数多くの演奏会やオペラ公演に出演。2017年から開催している骨髄バンクチャリティー「愛のコンサートin奄美」にも出演している。現在、鹿児島声楽研究所代表。
授業は骨髄バンクに関連する会議に出席するため来島した中村さんが、同校音楽教諭で自身に師事する松崎めぐみさんに「生徒たちの歌声を聞きたい」と申し出た。
合唱曲は卒業式で歌う予定の「3月9日」。伴奏は奄美市名瀬出身のピアニスト田中裕太さんが務めた。
中村さんは「友達と心を合わせて同じ言葉を唱えるのが合唱の肝」と語り、合唱隊形や息を合わせるコツ、歌詞に添った歌い方などをアドバイス。生徒たちはソプラノ、アルト、テノール(男声)の3パートで声を重ね、教室いっぱいに美しいハーモニーを響かせた。
指導後には中村さんが「早春賦」「ブラームスの子守歌」を披露する場面もあった。
2年生の柳原綾さん(14)は「気持ちをみんなと合わせることを意識したらいい歌声になった。卒業式本番は泣いてしまうかもしれないけど3年生のために心を込めて歌いたい」と話した。