ピアニストで医学生 松元さん、母校金久中で講演
2019年02月27日
子ども・教育
ピアニストで鹿児島大学医学部医学科に在籍する奄美市出身の松元陸さん(24)が25日、母校の奄美市立金久中学校(船倉文章校長、生徒316人)で講演した。「夢をつかむために」と題し、全校生徒へ「自分の可能性を信じて色んなことにチャレンジして」と語った。
松元さんは名瀬小、金久中、大島高校の出身。9歳からピアノを学び、世界規模のピアノコンクールであるピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会で2009、11、13、17年連弾上級ベスト賞を受賞。16年のグランミュース部門Yカテゴリー、18年のB1カテゴリーとDカテゴリーでいずれも第1位に選ばれるなど、医学の道を志しながら音楽を通した自分自身への挑戦を続けている。
講演では陸上部や生徒会活動に打ち込んだという中学高校時代を振り返り、▽今だからできることを大切に▽分からないことをそのままにしない▽遠慮して経験のチャンスを逃がさない―など、学校生活について後輩たちへアドバイス。
「学校の授業でどれだけ吸収できるかを意識して効率よく勉強することで時間を作った。忙しくても、それを理由に勉強や好きなこと、やりたいことの両立を諦めないでほしい」と語り掛けた。
講演ではピアノ演奏もあり、生徒らは美しい音色に耳を傾けた。金久中生徒会長の喜村健太さん(2年)は「授業に真剣に取り組むこと、いろいろなことにチャレンジすることの大切さを知った。学校の勉強や部活動に生かしたい」と話していた。