加計呂麻島にスクールバス 瀬戸内町

2018年06月13日

子ども・教育

スクールバスを前に記念撮影する伊子茂小中の子どもたち=12日、瀬戸内町加計呂麻島の同校

スクールバスを前に記念撮影する伊子茂小中の子どもたち=12日、瀬戸内町加計呂麻島の同校

 瀬戸内町加計呂麻島地区のスクールバス「青雲号」の本格運行が12日、始まった。子どもたちの下校時間に合わせ、関係者、地域住民らで出発式を開催。鎌田愛人町長は「青雲の志を持ち、登下校時にこのバスに乗ることを楽しみにしてほしい」と子どもたちに呼び掛け、安全運行を願った。同町でのスクールバス運行は初めて。

 

 スクールバスは、本年度からの俵中学校休校に伴い、保護者の負担軽減を図るため、同校区と薩川中学校区の生徒、須子茂小学校区の児童生徒の通学用に導入された。14人乗り(運転手含む)のマイクロバスで、特定離島ふるさとおこし推進事業を活用し、約320万円で購入した。

 

 現時点での利用者は中学生2人、小学生2人の計4人。運行経路は朝の往路が芝を出発して実久―嘉入―瀬相―伊子茂まで所要時間は約1時間を予定。夕方はクラブ活動に参加する生徒を考慮して2便体制とする。

 

 バスの名称は伊子茂小中学校の児童生徒が考案。外観は地域おこし協力隊の才木美貴さんがバス名称と伊子茂集落をイメージしてデザインした。。

 

 バスの運行・管理業務は辻原龍一さん(42)に委託。辻原さんは奄美市出身の元バス運転手で、「自分の経験を役立てたい」と採用を機に移住した。「伊子茂校の子どもたちの足となって安全運転で送迎したい」と抱負を語った。