地元の海の魅力知る 与論島で小中学生ら観察会 奄美群島サンゴ礁保全対策協
2023年05月25日
子ども・教育
【沖永良部総局】与論島の小中学生を対象としたサンゴ観察会が21日、同島の「赤崎サンゴの森」と呼ばれる海域であった。小中学生、保護者、教諭ら42人が参加。グラスボートに乗ってサンゴ礁を観察し、普段見ることのできない地元の海の中の様子や生き物の魅力を学んだ。
奄美群島12市町村で構成する奄美群島サンゴ礁保全対策協議会が主催。奄美群島日本復帰70周年記念イベントとして初開催。奄美海洋生物研究会(奄美市)の興克樹さんと海の再生ネットワークよろん(与論町)の池田香菜さんが講師を務めた。
参加者は2隻の船に分かれて乗船し、海中の様子を見学したほか、各講師から説明を受けた。池田さんは手書きのイラストなどを用いて島のサンゴ礁が衰退した要因や生息しているサンゴの種類などを分かりやすく解説。子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
観察会の前には、大金久海岸の沖合に干潮時だけ姿を現す「百合ヶ浜」への上陸体験も楽しんだ。
同協議会事務局の担当者は「子どもたちに地元の素晴らしさを伝えるいい機会になった。今後も継続し、他市町村でも開催できれば」と話した。