湯湾岳の豊かさ体感 子ども自然観察会 環境省

2023年07月24日

子ども・教育

多様な動植物が多く生息・生育する湯湾岳の散策を楽しむ夏休み子ども自然観察会の参加者ら=23日、奄美大島

奄美の自然の豊かさや大切さを学ぶ夏休み子ども自然観察会「奄美で一番高い山湯湾岳に登ろう」(環境省奄美野生生物保護センターなど主催)が23日、大和村と宇検村に連なる奄美大島最高峰の湯湾岳(694・4メートル)であった。島内外の親子連れなど18人が参加。体いっぱいに自然の豊かさを感じながら、希少な動植物が生息する世界自然遺産の山を楽しんだ。

 

観察会は2023年度奄美群島国立公園ふれあい行事の一環。湯湾岳は奄美大島を開祖した二神が降り立った伝説がある霊峰で、亜熱帯照葉樹の森にアマミノクロウサギなど希少種、固有種を含めた多様な動植物が生息・生育している。世界自然遺産の主要エリアとなっており、頂上付近は国立公園特別保護地区に指定されている。

 

参加者は湯湾岳の森は霧に覆われやすく、湿度の高い「雲霧林(うんむりん)」と呼ばれることや、ハブやハチなど危険な生き物を見つけた際の対応などを学んだ後、2班に分かれて歩き出した。

 

出発時の湯湾岳ボードウォーク入り口駐車場の気温は27度。サンコウチョウなど野鳥のさえずりも響く木陰の中、子どもたちは元気いっぱいに歩き「アマシバ」など身近な植物の名前を覚えたり、奄美固有の植物を探したりしながら約2時間の散策を満喫した。

 

奄美野生生物保護センターの阿部愼太郎所長は「季節それぞれで見られる植物は異なる。これからも湯湾岳の四季も楽しんで。雨対策は忘れずに」と参加者へ呼び掛けた。家族と共に参加した大島高校1年の小川さくらさん(15)は「バーバートカゲを見つけられてうれしかった」と話した。