県内唯一、11人が入賞・入選 全国学校図工・美術写真公募展 崎原小中学校
2024年03月12日
子ども・教育
小中学生が撮影した写真作品が対象の「第14回全国学校図工・美術写真公募展」(公益社団法人日本広告写真家協会〈APA〉主催)で、奄美市名瀬の崎原小中学校(鑪謙治校長)の児童生徒11人が入賞・入選を果たした。県内での受賞は同校だけ。永山悠太朗さん(中学3年)がAPA賞(中学生の部)、久保花音さん(同)が審査員特別賞(鈴木英雄選)、碇山奈央さん(同)が優秀賞に輝いた。
公募展はAPAが支援する、図画工作・美術授業にカメラを取り入れた実践授業の一環。心豊かな感性と想像力を持つ子どもたちの育成などを目的としている。今年は全国26校から小学生793点、中学生1562点の作品が寄せられた。
崎原小中学校では昨年10月に授業を実施。APA所属の写真家と地元写真家計5人が来校し、カメラの使い方や写真の撮り方を指導した。被写体は主に児童生徒が制作した立体作品。流木やサンゴなど自然の素材を使った。
永山さんの作品は「ジャングルのピューマ」。流木の形から動物を連想し、撮影した。永山さんは「素材そのままの形を生かし、背景にぼかしを入れるなど工夫した。受賞は信じられないけどうれしい」と喜んだ。
「青空に憧れるカワウソ」と題した作品を手掛けた久保さんは「耳がポイント。カワウソが中心に写るよう光の具合を調節した」とこだわりを語った。碇山さんは、牙をむくハブに流木を見立てた「ハブだー!」を制作。「牙の部分はサンゴを使った。撮影の時は正面からではなく横から撮るよう意識した」と話した。
奨励賞・入選の児童生徒は次の通り。(敬称略)
▽奨励賞 岩越未宙(小学4年)、古田ほたる(同)、井上葵音(中学1年)、徳田紗和(同)、藤井優衣(同)、若松蒼空(同)▽入選 瀧田來海(小学3年)、保枝志琉(中学2年)