社明運動作文コンで木原さんが全国優秀賞
2019年01月10日
子ども・教育
法務省が提唱する2018年度の「社会を明るくする運動」の作文コンテストで、瀬戸内町立阿木名小学校4年の木原心愛さん(9)が全国の小学生の部で最優秀賞(1点)に次ぐ優秀賞(15点)を受賞した。全国表彰は県勢4年ぶりの快挙。木原さんは「犯罪や非行のない、みんなが仲良くできる社会になってほしいと思って書いた。賞に選ばれてうれしい」と話した。
コンテストは小中学生に犯罪・非行の防止への意識を持ってもらうことが目的。全国から小学生14万6300人、中学生19万1054人、うち県内からは小学生370人、中学生594人が応募した。
県の小、中の部それぞれで最優秀賞(1点)に次ぐ優秀賞(4点)を、木原さんのほか奄美市立朝日小学校6年の原田穏空さんと同市立赤木名中学校2年の田中咲さんも受賞した。表彰伝達式が9日、阿木名小中学校体育館であり、法務省鹿児島保護観察所の深草敏朗所長が木原さんに表彰状を手渡した。
木原さんの受賞作は「人の言葉の大切さ」。18年に東京都であった「5歳児虐待死」のニュースを知って、「このような家庭もあるのか」と驚き、「どうしたら犯罪や非行のない社会にしていけるのか」を考えた。
警察官の父親との会話から、「(みんなが)不安や悩みなどがあったら、友達や家族など周りにいる人に話をすること」「小学生のうちから学校や家庭で犯罪について話し合うこと」を思い付き、「まずは私自身が動くことからみんなの気持ちを変えていきたい」とまとめた。
表彰は次の通り。(敬称略)
【全国】〈小学〉▽優秀賞(日本更生保護協会理事長賞) 木原心愛(阿木名小)「人の言葉の大切さ」【県】〈小学〉▽優秀賞(県保護司会連合会会長賞) 木原心愛▽同(県更生保護協会理事長賞) 原田穏空(朝日小)「私にできること」〈中学〉▽同(南日本新聞社賞) 田中咲(赤木名中)「平和な世界へ」