福祉業務へ理解深める 沖永良部介護福祉士会が出前講座 和泊中

2022年12月08日

子ども・教育

リフトによる移乗を体験する生徒=11月28日、和泊町の和泊中学校

【沖永良部総局】沖永良部介護福祉士会(池田照泰会長)は11月28日、和泊町の和泊中学校で出前講座を開いた。3年生48人が参加。介護福祉士などから介護に関する仕事の魅力や必要な資格などの話を聞いたほか、実際に福祉用具を体験し、福祉・介護の仕事への理解を深めた。

 

出前講座は初めての開催。島内の介護福祉士、言語聴覚士、作業療法士、福祉用具専門相談員など5人が講師を務めた。

 

講座では介護保険サービス事業所管理者の末川大喜さんが講話し、各職種の業務や役割を説明。福祉現場で働き続ける10の魅力として、▽「ありがとう」という感謝の言葉・笑顔が見られる▽一人一人の幸せを考え、未来につながる▽人と向き合い、人生の節目に立ち会う│などを挙げた。

 

各専門職の紹介の後、生徒らは車いすへの試乗、介護食の試食、リフトによる移乗、IT機器を使った脳トレなどを体験した。

 

徳田結衣さん(3年)は生徒を代表して講座開催の礼を述べ、「介護といってもいろいろな関わり方があり、これからの時代、私たちが働く頃にはもっと関わり方が増えてきそう。人と関わって、介護の中に笑顔とか信頼関係が生まれるのはとてもすてきなことだなと思った」と話した。