自由に描く楽しさ体感 絵本作家とワークショップ 龍郷町の赤徳小中

2021年12月09日

子ども・教育

手足を絵の具まみれにして創作活動を楽しむ子どもたち=8日、龍郷町の赤徳小中学校

龍郷町の赤徳小中学校(土岐邦寿校長、児童生徒138人)は8日、同町在住の画家・絵本作家ミロコマチコさん(40)を招いて、「でっかい海をつくろう」と題したワークショップを開いた。小学1~3年生48人が対象。子どもたちは約10メートルの白い紙に下絵された巨大なクジラに思い思いの色を重ね、自由に描く楽しさを体感した。

 

ミロコさんは大阪府出身で、2年前に同町へ移住した。デビュー作「オオカミがとぶひ」は第18回日本絵本賞大賞を受賞。NHKEテレの「コレナンデ商会」ではアートワークを担当するほか、本やCDジャケット、ポスターなどの装画も手掛ける。

 

ワークショップは読書月間(11月)の取り組みの一環。子どもたちは手足をマジックや絵の具まみれにしながらクジラの下絵を塗りつぶしたり、好きなイラストを描き加えたりと、創作体験を満喫した。

 

3年の久保心花さん(8)は「初めはきちんと塗らなきゃと思っていたけど、みんなが自由に描くので、自分も好きなように描いたら楽しかった。またやりたい」と笑顔。

 

ミロコさんは「型にはまったものだけでなく、色んな絵があることを知ってもらいたかった。絵の具がぬるぬるして気持ちいいとか、そんなことも感じて楽しんでもらえていたらうれしい」と話していた。