花で地域を明るく元気に 住民招きフラワーフェス 奄美市立住用小学校
2025年03月15日
子ども・教育

フラワーフェスティバルでワイド節に合わせて踊る住用小の児童たち=14日、奄美市住用町
奄美市住用町の住用小学校(山美奈子校長、児童17人)で14日、フラワーフェスティバルがあった。同校の総合的な学習の時間のテーマ「住用を明るくし、元気をとどけようプロジェクト」の集大成の場。児童たちは訪れた地域住民ら約60人を前に、1年間取り組んだ花づくりの活動を紹介し、会場に笑顔を咲かせた。
プロジェクトは人口減少が進む中、町を元気で明るい古里にしたいという思いでスタート。児童たちは「花咲かせ隊」を結成し、毎朝花づくりに取り組んだ。花の苗やプランターに植えた花は、校区内の事業所や集落に届けた。

来場者にプレゼントしたサンパチェンスとツルコザクラの苗などを前に笑顔を見せる住用小の児童たち=14日、奄美市住用町
14日はあいにくの雨で、校内で育てる花の案内はできなかったが、児童たちは大きなディスプレーに写真や動画を映し活動を紹介。花の苗のポット作りや花壇の草刈り、土づくり、苗の定植などに取り組んだ様子などを伝えた。今年度は地域の高齢者と協力して、住用総合支所前の花壇を整備し「レインボーガーデン」と名付けた。活動紹介後はワイド節を披露し、最後は参加者全員で六調で締めくくった。
来場者には児童たちから感謝の気持ちとして、住用小を代表する「サンパチェンス」やピンク色の花を咲かす「ツルコザクラ」の苗などが贈られた。訪れた住用町の70代女性は「集落の公民館に(児童たちから届けられた)きれいな花が咲いていて心が和む。こうしてみんなが集まる行事があるのは素晴らしいこと」と喜んだ。
花咲かせ隊の松山武琉隊長(5年)は「活動を通じて、町が少しずつ元気になっているように感じる。来年は今年以上に地域全体が元気になるように取り組んでいきたい」と語った。
同プロジェクトは市内の小中学校や公立幼稚園で行われる「地域とともに花いっぱい活動」も兼ねる。同校は今年度、市のコンクールで2年連続最優秀賞に輝き、この日は、向美芳教育長から代表児童に賞状が贈られた。