迫力満点、黒板アート 中高生制作、児童は笑顔 奄美小
2024年05月08日
子ども・教育
奄美市名瀬の奄美小学校(中村勝校長、児童326人)で7日、大島高校、奄美高校、名瀬中学校の美術部員らが制作した黒板アートがお披露目された。大型連休後、5日ぶりに登校した児童らは、色とりどりのチョークで描かれた迫力満点の絵に見入っていた。
黒板アートは、5日に奄美小を含む校区内3会場で開かれた「奄美地区新川こどもまつり」(同実行委員会主催)の一環として制作。主に小学生以下の子どもたちを対象としたイベントだが、中高生の活躍の場を設け、学校同士のつながりを深めようと昨年から実施している。
参加した美術部員は大島高7人、奄美高7人、名瀬中10人。それぞれ各教室の黒板に絵を描き、約半日かけて作品を仕上げた。
7日、教室に入った1年生の児童らは大きな絵に驚いた様子で、近づいて細部を観察したり、作品をまねてノートに描いたりしていた。担任教諭が授業が始まる前には絵を消すことを伝えると、「もったいない!」との声も上がった。
元心陽(こはる)さん(6)は「すごい。ウサギと花の絵のところが好き」、橋口結羽(ゆあ)さん(同)は「きれいだなと思った。こいのぼりや子どもが笑っている顔が面白い」と感想を話した。
制作した名瀬中3年の西竹真桜さん(15)は「休み明けに学校に来てよかったと思ってもらえるよう描いた。色を塗る作業が大変だったが素晴らしい作品になった」と振り返った。
同実行委員長の渡嘉敷誠さん(52)は「とても良い作品を描いていただいた。子どもたちが絵を見て感じたことを大事にし、健やかに成長してくれたら」と期待した。