避難の大切さ学ぶ 土砂災害ジュニアマスター養成講座 天城町・岡前小
2023年09月21日
子ども・教育
県大島支庁徳之島事務所などが主催する土砂災害ジュニアマスター養成講座が20日、天城町の岡前小学校(猪俣雅士校長、児童137人)であった。4年生20人が受講。座学のほか町内で建設中の砂防ダムを見学。土砂災害の怖さを再確認し、災害発生時に自身や家族を守るための避難の大切さなどを学んだ。
講座は災害時の避難の重要性周知を目的に県が進めている防災教育の一環。同事務所では年間、島内の小学校1~2校を訪問して開催している。今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりに行った。
児童らは県内で実際に起きた土砂崩れや土石流による被害、被災者の体験談などをまとめたDVDを視聴。座学の後は松原川の上流に建設中の砂防ダムを訪れ、施設の役割などを学んだ。受講後は児童全員に土砂災害ジュニアマスター認定書が贈られた。
受講した外立ふたばさん(9)は「教室の授業で土砂災害の怖さと早めの避難が大切だと知った。実際に見学してみて砂防ダムが私たちの暮らしを守ってくれていることも分かった。きょう習ったことを家族にも伝えたい」と話した。
講師を務めた同事務所建設課土木技師の瀬戸口太一さん(25)は、「子どもたちは元気よく楽しく受講してくれた」と手応えを示し、「徳之島は赤土が多く水を含むと崩れやすい土壌。土砂災害が起きそうな箇所には注意看板を設置しているので普段から確認しておいてほしい」と注意を呼び掛けた。
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