離島の教育に理解深める 鹿大生が授業見学、交流 奄美大島
2022年09月07日
子ども・教育
鹿児島大学教育学部の体験学習が6日、奄美大島の小、中学校4校であった。同学部の2年生37人が参加。児童生徒との交流や授業見学を通して離島小規模校の教育現場について理解を深めた。
体験学習は離島を訪れた経験がない学生に離島の良さに気付いてもらい、将来の離島赴任への不安軽減などを目的としている。新型コロナウイルスの影響もあり、今年は3年ぶりの実施。
奄美市の崎原小中学校(鑪(たたら)謙治校長、児童生徒25人)であった実習には学生13人が参加。少人数学級での授業の進め方を見学したほか、台風11号の接近に伴い体育館や校舎へ退避させた植物を育てるプランターを、児童生徒と共に屋外へ移動させる活動にも取り組むなど、小規模校や台風常襲地帯の特性にも触れた。
鹿児島市出身の四元玲奈さん(20)は「小規模校は先生と児童生徒の距離感が近く、大規模校よりも児童生徒に目が届くと感じた。発表の機会を増やしたり、少人数のグループで考える時間を多く設けるなど、小規模校のメリットを生かした授業の進め方を学ぶことができた」と話した。
学生らは7日、瀬戸内町の薩川小、諸鈍小中、篠川小中でも実習を予定している。