「古北戦」今年も熱戦

2022年04月23日

子ども・教育

真剣勝負を経て、交流を深める古仁屋高校と大島北高校の生徒たち=22日、奄美市名瀬

瀬戸内町古仁屋の県立古仁屋高校(米澤瑞代校長、85人)と奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長、121人)のスポーツを通した交歓会「古北戦」が22日、奄美市の名瀬総合体育館であった。南北約50㌔離れた2高が名瀬に集結。新型コロナウイルス対策を取りながら一致団結して交流を深めた。

 

競技と応援を通して各校の団結力を高め交流しようと始まり、今回で17回目。今年は新競技「ドッヂビー」とバレーボールの2競技で熱戦を繰り広げた。

 

「ドッヂビー」はウレタン製の柔らかい円盤を投げたり取ったりしてドッジボールのように楽しむ新競技。両校ともこの日のために1カ月前から練習を重ねた。コントロールが難しい円盤を投げあいコートを駆け回った。

 

バレーボールは両校の女子バレー部同士の一戦。粘り強い好プレーが続き、両応援団から大きな拍手が湧いた。ドッヂビーは6試合中5試合を古仁屋高が制し、バレーは昨年に引き続き大島北高が勝利した。

 

ドッヂビーに挑んだ大島北高1年の川上広斗さん(15)は「ユーチューブ(動画投稿サイト)を見て投げ方を研究してきたが相手が上だった」とやりきった様子。バレーで惜敗した古仁屋高校2年の龍山ルカさん(16)は「今年こそはと粘ったが悔しい」と話した。

 

大島北高の松本校長は「終わったらノーサイド。たたえ合って」と話し、古仁屋高の米澤校長は「試合後はコロナウイルスとの戦いにも勝ち、いい大会としよう」と呼び掛けた。