きょうの心は何色? 赤徳小中学校でペンキアート ペンキ画家・SHOGENさんが授業
2025年05月14日
子ども・教育

児童や生徒が好きな色で思い思いに絵を描いたペンキアート体験=13日、龍郷町の赤徳小中学校
龍郷町の赤徳小中学校(長野素子校長、児童生徒125人)で13日、ペンキ画家のSHOGENさん(39)による講演と屋外でのペンキアート体験があった。SHOGENさんは「きょうの心の色は何色?好きな色で自由に描いて」とアドバイス。児童や生徒は好天の下、校庭で真っ白いシートに思い思いの色を重ねた。

絵の描き方を教えるペンキ画家のSHOGENさん=13日、龍郷町の赤徳小中学校
SHOGENさんは京都府出身。会社員だった28歳の時にアフリカのペンキアート「ティンガ・ティンガ」と出合った。すぐに退職し、タンザニアで現地の画家に弟子入りして学んだという。現在は、全国の学校の壁に子どもたちとペンキアートを描く活動を行っている。
講演では神奈川県の小学校での制作の様子を動画で振り返ったほか、過去に訪れたアフリカでの体験などを報告。日本とは違った生活や文化を紹介し、「いろんな人がいることが素晴らしい。見た目で判断せずに周りの人と関わり、みんなも自分の好きなことを思いっきりやってもらえたら」と話した。
講演後は校庭で、小学生から中学生まで学年ごとに分かれてペンキアートを体験。SHOGENさんは「心がうれしいな、と思う色を、自信を持ってどんどん乗せて」と呼び掛け、児童生徒は「奄美の生き物」をテーマに、筆や自身の手に付けた6色の水性インクで、シートに好きな絵を描いていた。
小学3年生の小久保一歩さんは「きょうの気持ちは赤色で、タコや魚を描いた」と楽しそうに話し、6年生の石原凜空さんは「きょうは晴れていてオレンジの気分。クラスの目標が『太陽』で、楽しくて思いっきり描けた。またやってみたい」と笑顔を見せた。
SHOGENさんは「子どもたちが描いた絵は個性的で面白く、抽象画やアボリジニーアートのよう。奄美でも機会があれば子どもたちと学校の壁に描いてみたい」と話した。