大島高の松浦さん優秀賞 新聞コン

2020年12月25日

子ども・教育

「いっしょに読もう! 新聞コンクール」で入賞した(左から)坂口凜さん、松浦美悠さん、積山和花さん=24日、奄美市名瀬の県立大島高校

「いっしょに読もう! 新聞コンクール」で入賞した(左から)坂口凜さん、松浦美悠さん、積山和花さん=24日、奄美市名瀬の県立大島高校

 家族や友達と新聞を読んで話し合い、自分の感想や意見をつづる「第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール」(日本新聞協会主催)で、県立大島高校3年の松浦美悠さん(17)が優秀賞に輝いた。同校1年の積山和花さん(16)と3年の坂口凜さん(18)も奨励賞を受賞。24日、同校校長室で表彰伝達式があり、賞状を受け取った松浦さんは「新聞は自分以外の意見を知ることができる。積極的に読んで学んでいきたい」と話した。

 

 今回のコンクールには国内外の児童生徒から計5万7977編(小学生6066編、中学生2万4616編、高校生2万7295編)の応募があった。各部門から最優秀賞1人、優

秀賞10人、全体で奨励賞120人を選出した。

 

 松浦さんが取り上げたのは8月21日付、南海日日新聞の「トライアスロン、初の中止

新型コロナ感染懸念で」。徳之島で30年以上続いた大会が、新型コロナウイルスの万全な感染対策や住民の理解を得ることが難しいとして、初めて中止となったことを報じている。

 

 松浦さんは、出場予定だった父が地道にトレーニングに励んでいた姿を思い憤りを感じたが、父の反応は「このご時世だから仕方ない」とあっさりしたもので、「心配してくれてありがとう。次回に向けて練習しなきゃ!」と前向きだったという。

 

 松浦さんは「父との会話から自分一人の意見ではなく、他の人の視点でも物事を考えるべきだと気づかされた。新聞は記者やインタビュアーの意見を知ることができる。自分に無関係なことでも目を通していきたい」と語り、「受賞を伝えた父が自分以上に喜んでくれたことがうれしかった。協力してくれた家族に感謝している」と笑顔を見せた。

 

 松浦さんの作品を含む最優秀賞と優秀賞の作品はウェブサイト「NIE 教育に新聞を」で閲覧できる。

 

 奨励賞の積山さんは7月8日付南日本新聞の「就きたい職業は? 医師、薬剤師の人気上昇」、坂口さんは8月20日付南日本新聞の「バイオマス発電推進へ 燃料用に森林確保」の記事でそれぞれ考えを深めた。

 

 県立大島高校は同コンクールで、学校奨励賞に選出された。