専門家が自由研究の手助け 夏休み理科作品名付け会

2022年08月25日

子ども・教育

成尾さん(右)から、岩石の分類について指導を受ける生徒ら=24日、奄美市名瀬

奄美市教育委員会は23、24日の両日、同市内で小中学生向けの「夏休み理科作品名付け会」を開催した。参加した児童生徒らは、自由研究のために採集した草花や虫、貝殻、石について専門家の助けを借りながら分類し、標本の作り方などを教わった。

 

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施。23日は同市笠利町の笠利公民館、24日は同市名瀬の奄美文化センターで開催した。

 

24日は植物、昆虫、貝、岩石の専門家8人が講師を務め、各分野の名付けを指導。児童生徒らが持参した貝殻や石などを細部まで観察して分類し、それぞれの生態や特徴などについても丁寧に説明した。

 

会場では岩石の講師、成尾英仁さん(71)=姶良市在住=が岩石標本の作り方を実演。ハンマーで岩石を石けんほどの大きさに割り、変色部分や角を削って標本箱に収まるよう形を整えた。成尾さんは「地球の鼓動を感じられる岩石の魅力を子どもたちに知ってもらえれば」と話した。

 

大川中2年の福山龍之介さん(13)は「採集した岩石が同じ種類ばかりだと分かったので、もっと探さないと。夏休みの宿題は残りあと半分くらい。とにかく頑張るしかない」と苦笑い。専門家の指導を受け「いろんな種類があって面白い。海の近くの岩石はほかの場所から流れてきていることを初めて知った」と興味を示していた。