沖高2年生グループ最優秀賞 県高校生探究コン 「無意識的なジェンダー差別」テーマ

2023年02月08日

子ども・教育

県高校生探究コンテストで最優秀賞を受賞した沖永良部高校の(左から)立津さん、冝喜さん、田原さん=3日、同校

県教育委員会主催の第3回高校生探究コンテストは1月19日、鹿児島市のかごしま県民交流センターで最終審査があり、県立沖永良部高校(室屋洋一校長)の「無意識的なジェンダー差別を次世代に残さないために」をテーマとしたグループが最優秀賞を受賞した。

 

コンテストは探究学習の成果を校外で発表する場を提供し、思考力、判断力、表現力などの育成を図る目的。県内各校から40件の応募があり、書類審査を経て24件(うち沖永良部高校は3グループ)が最終審査(ポスター発表と質疑応答)に臨んだ。

 

最終審査は地域課題、社会問題(SDGs=持続可能な開発目標)、理数、自由設定の4分野で審査が行われ、各分野で最優秀賞1点、優秀賞2点が選ばれた。

 

最優秀賞受賞の沖高グループのメンバーは普通科2年の冝喜彩莉さん(17)、立津凪紗さん(17)、田原奈穂さん(16)。SDGsの「ジェンダー平等」に焦点を当て、特にアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)について、沖永良部島の現状や歴史的に根付いてきたものが私たちにどのような影響を与えているかを、有識者へのヒアリング、アンケート調査を通じて研究を深めた。

 

発表では「沖永良部島の男女間の不平等は根強い」との調査結果を示し、アンコンシャスバイアスを減らすため、ジェンダーへの理解を深める取り組みの重要性を強調。役場と協力したポスター掲示やアンケート調査、公共施設の課題調査などを提案した。

 

田原さんは「アンコンシャスバイアスを減らすことで、生きづらさを感じる人が少なくなると感じている。女性を認めてほしいというよりは互いに尊重し合える関係になれたらと思う」と話した。