大城小(和泊町)が文科大臣表彰 「地域学校協働活動の一体的推進」で

2023年02月09日

地域

表彰を喜ぶ大城小学校運営協議会委員ら関係者=7日、和泊町の同校

和泊町立大城小学校(野口浩二校長、児童43人)の学校運営協議会と地域学校協働本部は2022年度、「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」の取り組みを評価され、文部科学大臣表彰を受けた。地域住民が学校教育活動に協力する「大城小もりあげ隊」の活躍などが評価された。

 

学校運営の改善・強化、学校を核とした地域づくりに効果を上げ、他の模範となる取り組みを表彰するもので、今年度は全国で112件、県内では同校を含め3件が対象。

 

大城小は児童数減少に伴い、1995年から地域を巻き込んだ準PTA制度を始めた。コミュニティ・スクールとなった2020年度には学校運営協議会を設置。準PTA制度を「大城小もりあげ隊」として組み込み、より多くの地域住民の協力を得た。

 

もりあげ隊には21年度現在、174人が会員登録。伝統芸能の指導や学校行事への参加、登下校時の見守り、環境整備、児童数減少対策のポスター作成、住宅(空き家)確保など多様な活動を展開している。

 

7日、同校で表彰伝達式があり、同校職員、学校運営協議会委員らが参加。竹下安秀教育長から学校運営協議会ともりあげ隊代表を兼務する野山信興さん(70)に賞状が手渡された。

 

竹下教育長は「学校、地域、町にとっても栄えある賞。今後も無理のない程度で活動を継続してほしい」と祝福。野山さんは「名誉な事。会員の皆さんは『地域の学校』という気持ちで、積極的に活動に参加している。この表彰が地域の活性化につながれば」と語った。