コロナ下 入館者減続く 休園やイベント中止など影響 県奄美パーク21年実績
2022年02月12日
政治・行政
奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑園長)がまとめた2021年の入館者実績によると、新型コロナウイルスの影響で、中核施設の奄美の郷と田中一村記念美術館を合わせた総入館者数は前年比689人減の7万2075人だった。同じくコロナの影響で、19年から半減した20年の入館者数をわずかながら下回った。感染拡大に伴う休園やイベントの中止、観光客の減少などが影響した。
入館者数の内訳は、奄美の郷が4万5337人、一村美術館が2万6738人。全体の月別では、1~8月は2000~7000人台で推移。コロナの第5波で長期休園(8月20~9月30日)を余儀なくされ、9月にはパーク開園以来初となるゼロを記録した。感染者数の減少に伴い10~12月は回復し、10月9587人、11月1万3509人、12月1万1885人が来場した。
同パークの宮崎剛次長は「世界自然遺産にも登録され、期待していただけに残念。しかしコロナの感染防止対策を徹底することが最優先。コロナの状況次第だが、今年は昨年できなかった開園20周年記念式典と、併せて奄美群島の伝統芸能の祭典を行う準備を進めている」と語った。
年明けの1月4日午後から休園となり、既に2月20日までの休園が決まっている同パーク。宮崎次長は「ツアーなど1月は約100件、2月には約70件がキャンセルとなった。厳しい状況だが、奄美への旅行需要は高いと感じている。(開園後は)群島の魅力を発信していく役割を果たしていきたい」と話した。