全天候型多目的施設を検討 天城町基本計画策定委

2019年12月18日

政治・行政

施設の規模や建設候補地などを検討した天城町全天候型多目的施設基本計画策定委員会=17日、同町役場

施設の規模や建設候補地などを検討した天城町全天候型多目的施設基本計画策定委員会=17日、同町役場

 天城町全天候型多目的施設(ドーム闘牛場)の基本計画策定委員会(委員長・森田弘光町長、委員15人)の第3回検討会が17日、町役場であった。約3千人を収容できる施設の整備方針や規模、建設候補地を協議。基本計画は年明けにも取りまとめた後、森田町長が建設地を決定して整備を目指す方針だ。

 

 町内では松原闘牛場と平土野闘牛場が現在も運用されているが、闘牛や観光関係者から天候に左右されずに闘牛観戦できる施設建設の要望が以前からあった。ドーム闘牛場は闘牛文化の発信に向け森田町長が掲げた公約の一つで、委員会は3月に設置。整備費の一部に充てるため先月25日から、ふるさと納税のガバメントクラウドファンディングで寄付を募っている。

 

 事務局の町商工水産観光課によると、建物の敷地面積は約2800平方㍍。入り口を複数設置し、バリアフリー対応の客席も設ける。闘牛以外の催事にも活用できるよう、闘牛用の鉄柵は着脱式か埋設式を検討。島内の闘牛場はいずれも周辺の駐車場が狭いことから、隣接地に少なくとも600~800台分の駐車スペースを確保する。

 

 建設地は観光客の利便性や用地取得の容易さ、幹線道路への接続などを踏まえ、町内4カ所を検討した。委員からは「利用者の利便性や安全面に配慮した施設建設を」「なるべく費用をかけずに整備してほしい」などの意見があった。

 

 町は基本計画に添って国や県、関係機関へ要望活動を展開するとともに、2020年度以降の補助事業を申請して、建設を目指すとしている。