奄美発展の功績しのぶ 保岡さん送る会、700人が献花 奄美市
2019年06月10日
政治・行政
4月19日に79歳で亡くなった元衆院議員で衆院憲法審査会長などを歴任した保岡興治元法相=宇検村出身=を送る会が9日、奄美市の名瀬小学校体育館であった。政治や経済の各界から約700人が出席。奄美の振興発展に尽くした保岡さんの冥福を祈り花を手向けた。
送る会は金子万寿夫衆院議員と奄美群島市町村長会、奄美群島市町村議会議長会の主催。実行委員長を務めた金子議員は式辞で「先生の遺志やこれまで築き上げてくれたものを私たちは力を合わせて子、孫に伝えていくことを誓います。天上で見守っていてください」と力を込めた。
森山裕衆院議員や増田寛也元総務相、伊集院幼奄美群島市町村長会長、朝山毅奄美市長、元山公知宇検村長らが追悼の辞を述べ、奄美振興開発特別措置法の延長・拡充や農業振興など多方面にわたる保岡さんの功績や温厚な人柄をしのんだ。
保岡さんが「奄美への思い」を語った音声が会場に流された後、遺族を代表して長男宏武さんがあいさつ。宏武さんは「父は『奄美はダイヤの原石だ。磨けば光る』と生前語っていた。島の皆さんが喜ぶことが父の喜びだった」と振り返りながら出席者らに感謝した。
保岡さんを送る会は5月30日、安倍晋三首相ら約千人が出席して東京でも開かれている。