日常の魅力でおもてなし 求職者など16人参加 観光研修が最終講座 奄美大島雇用創造協

2022年03月17日

政治・行政

奄美の食と暮らしの魅力を伝えるおもてなしについてグループで話し合う参加者ら=15日、奄美市名瀬

奄美大島雇用創造協議会(奄わーく)が主催する「観光おもてなし研修」の最終講座が15日、奄美市名瀬のWorkStyle Labであった。研修は2月と3月に計4日間12時間の日程で実施。島内で観光分野への就職・起業を希望する16人が参加し、接客やおもてなしについて理解を深めた。

 

同協議会は厚生労働省の委託事業で2020年に設立。さまざまなセミナーなどを通して島内の求職者や事業者に役立つ情報を発信している。

 

今回の研修は昨年の世界自然遺産登録により観光業の需要が高まることを見据えて企画した。接遇に関する座学や実践、金作原原生林でのフィールドワークなどが盛り込まれたカリキュラム。2月15、18日と3月14、15日に実施され、島内外で観光・ガイド業などに携わる4人の講師が各専門分野について講義した。

 

最終日は参加者らが奄美の食文化や暮らしの魅力に焦点を当てたおもてなしを学び「奄美の暮らしを感じる食」を体験できるプログラムについてグループごとにアイデアを発表した。講師を務めたフード&ホスピタリティコーディネーターの堀田雅湖さんは「人と人が対等に関り、互いに満足し合えるのがホスピタリティのあるおもてなし。観光客にとって地域の日常を体験することが感動につながる」などと語った。

 

研修に参加した牧野瑞穂さん(47)は「観光業に携わっているので、お客さんにまた来たいと思われるような接客をしたいと思い(研修を)受けた。いろんなことを知ることができ、いい経験になった」と感想を話した。