本庁舎落成 盛大に祝う 奄美市
2019年02月03日
政治・行政
奄美市役所の本庁舎落成記念式典が2日、同市名瀬の集宴会施設であった。関係者約180人が出席し、最新機能と奄美らしいデザインを備えた新たなシンボルの完成を盛大に祝った。出席者からも「防災の拠点を担う待望の施設」「新時代を築いてほしい」などと期待の声が寄せられた。12日に開庁し、一部フロアから順次業務開始。18日までに全業務がスタートする。
朝山毅市長は「50年、100年後を見据えた市民共有の大きな財産を残すことができた」と完成を喜び、「元号が変わる新しい時代の幕開けを迎える。新しい時代、新しい器に合った魂と自覚を新たに持ち、市民サービスの向上に努力する」と決意を語った。
来賓を代表して金子万寿夫衆院議員、三反園訓知事(代読)が「エネルギーを湧き立たせて果敢に新時代を築いてほしい」などと祝辞を寄せた。
市本庁舎は2014年3月に先行開所した住用、笠利両総合支所に続く最後の庁舎建て替え事業。「奄美の文化が薫る 人と環境に優しい 市民に親しまれる 安全・安心な庁舎」を基本理念に16年9月着工し、約2年4カ月後の19年1月に完成した。2期工事を含む建築本体事業費は約60億円を見込む。
鉄筋コンクリート造9階建てで、延べ床面積は1万2537・76平方メートル。分散していた行政機能を集約し、ワンフロアサービスや最新の免震構造を採用、利便性や安全性を向上させた。
築50年を過ぎて老朽化した現庁舎は4月以降に解体され、市民広場や立体駐車場などの2期工事に入る。グランドオープンは20年3月の予定。