町長選は新人、現職の一騎打ち 天城町 W選スタート
2022年11月30日
政治・行政
任期満了に伴う天城町長選挙は29日告示され、5日間の選挙戦に入った。立候補したのは新人でフリーアナウンサーの髙英子氏(52)=与名間=と、現職の森田弘光氏(71)=松原=(いずれも無所属、届け出順)。新人と現職の一騎打ちは2010年以来。
髙氏は「女性目線のまちづくりを進め、女性が活躍する場を増やしたい」と今月4日に立候補を表明。▽所得向上▽子育て支援の拡充▽高齢者福祉の充実―などを掲げ、「対話から始めるまちづくりを」と訴える。組織に頼らない選挙運動を展開し、街頭演説などで政策を訴えていく方針。同町初の女性首長を目指す。
森田氏は▽平土野港の多機能港湾整備▽農水産業の持続的発展▽人材育成―などを掲げ、「これからも住んでよかった。暮らし満足度ナンバーワンのまちに」と訴える。町営住宅の建設や新型コロナウイルス感染症への対応など、現職としての成果を掲げ、後援会や建設関連団体などを基盤に票の上積みを狙う。
争点の一つは「あまぎ自然と伝統文化体験館(闘牛ドーム)」。森田氏が「闘牛文化の継承と観光振興のために早期建設を」と主張するのに対し、髙氏は▽建設資材の高騰▽食材や肥料、飼料の高騰による家庭、農家の負担増―などを理由に「建設には賛成だが今ではない。一度立ち止まるべき」と事業の一時中断を訴えており、現町政の公共事業の進め方への評価が有権者の判断材料になるとみられる。
期日前投票は30日から12月3日まで、役場別館1階入札室で、午前8時半から午後8時まで受け付ける。投票は12月4日午前7時から午後6時まで町内10カ所で行われ、同日午後8時から町防災センターで即日開票する。町選管によると町長選、町議選ともに午後11時半までには大勢が判明する見込み。
同町の選挙人名簿登録者数(11月28日現在)は4692人(男2414人、女2278人)。