AIで発信力強化へ 開発企業と協定を締結 徳之島町

2023年01月13日

政治・行政

協定書を取り交わした浜野代表(左)と高岡町長=12日、徳之島町役場

【徳之島総局】徳之島町は12日、町公式ホームページ(HP)の利便性向上のための連携協定をIT企業のコウズ(浜野耕一代表取締役)=大阪市=と結んだ。今後、同社が開発したAI(人工知能)サービスを活用し、閲覧者にとって有用な情報が手に入りやすいHPへ改善を進めて情報発信力の強化を目指す。

 

同社は2006年設立。ウェブマーケティングを強みとしてHP制作や更新、コンサルティングなどのサービスを提供している。17年にグループ会社「グローバライズコーポレーション」本社を大阪から奄美市笠利町へ移転し、昨年9月に奄美市と連携協定を結んだ。自治体との連携は同市に続いて2例目。

 

協定により、同社は町ホームページ閲覧者の利用状況などのデータを基にしたAIサービスの実証実験が可能になるほか、町は同社の協力により、HPの利便性向上や町内で活躍できるICT人材の育成などを図る。

 

協定式に出席した高岡秀規町長は「今後、ICT(情報通信技術)分野で幅広い対応が必要となる中、指導者や地元で従事する人材確保は地域の課題」と連携の必要性を強調し、「収集したデータを基にターゲットを絞った観光メニューや商品の開発ができないかと考えている。インターネットを活用して全世界に世界自然遺産となった徳之島をアピールしたい」と期待した。

 

浜野代表(48)は「奄美市との連携でも実績を積み上げられていると感じている」と手応えを示し、「本格運用を視野に入れ、今後も群島内外の自治体とも連携を進めていきたい」と意欲を込めた。