ICT使い、学びを支援 和泊町の地域おこし協力隊に上村さん

2022年04月12日

政治・行政

和泊町地域おこし協力隊に任命された上村さん(中央)=11日、同町役場教育長室

和泊町地域おこし協力隊の任命式が11日、町役場であり、大阪府出身で和泊町3世の上村昌範さん(39)を任命した。上村さんは町教育委員会の「DX先生(ICT支援員)」として、町内の小中学校でICT(情報通信技術)を使って教師や児童生徒たちの学びを支援する。辞令書を受け取った上村さんは「全力で子どもたちの学習をサポートしたい」と抱負を述べた。

 

上村さんの前職はダイビング関連の自営業。父方の祖父が和泊町出身で、幼少の頃から夏休みなどに、沖永良部島を訪れていたという。昨年、第1子が誕生したことを機に「子育ては沖永良部島でしたい」と移住を決めた。

 

協力隊の活動では、自営業時に独学で学んだICTの知識や経験を生かし、授業中などに教員を補助する形で、児童生徒らにタブレット端末の操作方法などを指導する。任期は、年度ごとの更新制で、最長3年間。

 

町教委によると、和泊町では20年度に町内の児童生徒に1人1台のタブレット端末を整備しているが、ネットワークや機材のトラブルで授業が中断してしまうこともあるという。竹下安秀教育長は「機器の故障など何かあったときに、教員だけでは手が回らない部分がある。(端末などの)操作に詳しい人が支援してくれると助かる」と期待を寄せていた。