奄美市議会に音声反訳システム導入

2019年02月22日

政治・行政

奄美市議会の議事録作成のため導入した音声反訳システム=21日、市役所

奄美市議会の議事録作成のため導入した音声反訳システム=21日、市役所

 奄美市議会事務局は3月定例会から、議事録作成に音声反訳システムを導入した。議員や執行部らの発言がパソコン画面でリアルタイムに文字化される仕組み。20日の常任委員会審査から本格運用している。これまで数時間かけて「テープ起こし」をしていた事務局職員の省力化につながると期待が寄せられる。

 

 新庁舎建て替えに伴って一新された議会システムの一環。

 

 議場で開かれる本会議の会議録は製本も含め外部委託しているが、常任委や特別委員会、議会運営委員会などの議事録はこれまで職員が作成してきた。

 

 特に3月と9月議会の予算・決算審査特別委は3日間あり、一般会計審査は午後9時ごろまでかかることも珍しくない。議事録は長時間の録音データを聞きながら文章に書き起こす作業のため、職員らは残業しながら対応していた。

 

 導入した音声反訳システムは㈱アドバンストメディアのソフト「アミボイス」。発言から数秒ほどで音声認識できる。あらかじめ「奄振法」「奄美市」といった地域固有の名詞や地名などを辞書登録したほか、今後は誤認識箇所の修正データを蓄積して精度を高めていくという。

 

 市議会事務局は「精度は想像以上。作業の効率化が図れるのではないか。将来的には本会議の会議録作成にも活用できれば」と話した。