無料PCR検査延長など要望 コロナテーマに意見交換 県町村会

2022年01月16日

政治・行政

新型コロナ対策で塩田知事と町村長が意見交換した地方自治振興促進懇談会=14日、鹿児島市のホテル

県町村会(会長・高岡秀規徳之島町長)主催の地方自治振興促進懇談会が14日、鹿児島市であった。新型コロナウイルス感染症に関する施策やコロナ収束後の地域経済振興などをテーマに、塩田康一知事や県の担当部局長が県内の町村長と意見交換した。

 

1月末までとしている無料PCR検査の延長や検査場所の拡充を要請する首長らに対し、塩田知事は「検査の延長は感染の状況を見ながら対応したい。検査場所は随時増やしてきている」と回答。町村単独で実施している各種経済対策への財政支援を求める意見には「県内全域で取り組むべきものについては県の施策として実施を検討していく。市町村と連携しながら各分野の経済対策に取り組んでいきたい」とした。

 

町営住宅などをワーケーションや民泊に再活用する施設整備費用の補助を求める要望があり、塩田知事は「移住、定住を促進していく必要がある。何らかの対応ができないか検討したい」と述べた。

 

世界自然遺産に登録された奄美大島、徳之島以外の各島の振興について、塩田知事は「しっかりと取り組んでいく。そのために奄美トレイルの各島コースを設定しているし、屋久島との連携ツアーなどをこれからも考えていきたい」と答えた。

 

塩田知事から、見直し作業中の鹿児島の目指すべき姿や施策展開の基本的な方向などを示す「かごしま未来創造ビジョン」の概略についての説明もあった。

 

コロナの感染拡大もあり、奄美からの出席は徳之島町、和泊町、知名町、与論町の4町長だけだった。