「神の島、加計呂麻」 小林さん「週末島旅」を出版 幻冬舎文庫
2018年07月14日
地域
世界を旅する作家、小林希さんが6月、「旅作家が本気で選ぶ! 週末島旅」(幻冬舎文庫)を出版した。「加計呂麻島―神の島の、看板のない不思議な宿」も収録。著者や宿泊客が体験した〝不思議〟の数々とともに島と人の魅力を紹介した。
週末島旅は宿や祭、自然などに島ごとに特徴のあるテーマを選び、10章で構成した。加計呂麻島は第1章で取り上げた。著者は加計呂麻島を訪れるようになって8年目(今年4月時点)。「加計呂麻島の海の美しさには神々しさが漂っている」(小林さん)
著者は定宿は「ゆきむら」。看板のない宿だ。〝いろいろな人〟が集まり、不思議な体験をする。小林さんは女将さんから自らも気がついていない霊感があることを指摘された。夜中に突然暴れだした男性はつきものが落ちたようにその後、結婚した。3匹の飼い猫たちも魅力的だ。
小林さんは「アクティビティを求めて行かなくても、ふっと力が抜けて、エネルギーに満たされ、またがんばろうと思えるのが島旅の魅力」と記し、週末島旅を提唱した。
小林さんは出版社勤務を経て世界放浪の旅に出た。帰国後、「恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて旅に出た」(幻冬舎文庫)で作家に転身。旅をしながら猫の写真を撮り続けている。
本書は定価690円(税別)。詳細はhttp://www.gentosha.co.jp/幻冬舎。