「迫力すごい」「来年は自分が」 かごしま国体の競技運営支える 学生補助員や相撲少年ら

2023年10月16日

地域

① かごしま国体相撲競技会場で進行の合間に土俵を整地する樟南高相撲部3年の龍丞一朗さん(右、龍南中卒)と同部2年の中野雄賀さん(笠利中卒)=15日、奄美市の名瀬運動公園サンドーム

かごしま国体相撲競技が奄美市の名瀬運動公園サンドームで開催された13~15日、会場では地元や出身の高校生らが補助員として競技運営を支え、島内の相撲少年らも県勢の奮闘を後押しした。半世紀に一度の地元県開催であり、奄美で初めて開かれた国体。相撲に親しみの薄い学生たちは「価値ある経験」「迫力がすごかった」と感動し、中高生力士たちは「学びが多い」「来年は自分が出たい」と刺激を受けた。

 

今国体では奄美市から大島、奄美、大島北3高校と奄美看護福祉専門学校(奄看)の学生たち計約80人が競技補助員として参加。選手・監督ら関係者や一般来場者の応対、会場設営、掲示管理、土俵整地、審判補助など多岐にわたる作業を分担し、進行を支えた。

 

大半は相撲経験者などではなく、全国規模の競技会運営に携わるのも初めて。大島高サッカー部2年の牧園玲音さん(16)は「半世紀に一度の機会。価値ある経験ができた」と充実の表情。同部2年の榊和歩さん(16)は「選手の肉体に日々の鍛錬が表れていた。競技は違うが、負けられないと感じた」と語った。

 

ビデオ判定に備え、タブレット端末で一戦一戦を撮影する係も補助員が担当。撮影した動画が判定に使われた奄看1年の久志歩夢さん(19)は「ミスできない緊張感はあったが、力士の激しいぶつかり合いは迫力がすごかった」と興奮冷めやらぬ様子だった。

 

県内有数の相撲部名門・樟南高に進んだ奄美出身者も土俵の整地を担い、県勢の一員として拍手や声援で選手を盛り立てた。同部2年の中野雄賀さん(17)=笠利中卒=は「地元の大歓声は選手の力になったと思う。『来年は自分が出たい』という思いも強まった」と先を見据える。

 

島内で相撲に取り組む小中学生らも来場し、全国トップレベルの戦いを目の当たりにした。古仁屋中相撲部として全国制覇した3年の重村鴻之介さん(15)は県外勢の試合も積極的に観戦し、自分と似た体型や戦法の選手を撮影。「すごく刺激を受けたし、学びが多い。自分の稽古に生かしたい」と振り返った。

かごしま国体相撲競技会場で表彰式の準備を進める奄美市内各高校、専門学校の学生など競技補助員ら=15日、奄美市の名瀬運動公園サンドーム