あずま屋寄贈の川村さんへ感謝状 徳之島町 園児も笑顔で「ありがとう」

2022年12月17日

地域

寄贈したあずまやの前で感謝状を手にする川村さん(後列中央)と贈呈式参加者=14日、徳之島町亀津

【徳之島総局】徳之島町はスポーツや教育の分野で町にさまざまな寄付、貢献をしている川村幹弘さん(80)=同町亀津=に感謝状を贈った。14日に川村さんが寄贈したあずまやのある亀津の児童公園で贈呈式があり、町関係者のほか、亀徳保育園の園児29人が参加。川村さんの善意に感謝した。

 

川村さんは愛知県名古屋市出身。同市で自動車関連の機器製造会社を経営していたが引退後、観光で訪れた徳之島が気に入り移住した。亀津の児童公園にあずまや3棟を寄贈したほか、2018年には自身の母校である愛工大名電高校野球部の合宿を誘致。徳之島町健康の森総合運動公園の野球場に球速計測機器など複数の設備を寄付している。

 

川村さん寄贈のあずまやは昨年8月に完成した。同公園は市街地に位置し遊具が多いことから、多くの町民が利用。あずまやも憩いの場として活用されている。

 

贈呈式では高岡秀規町長が川村さんへ感謝状を手渡したほか、園児たちも声をそろえて「ありがとうございます」と川村さんへ感謝を伝えた。

 

川村さんは「島の子どもたちに健やかに育ってほしいという思いから」と寄付の理由を話し、「あずまやも活用されているようでうれしく思っている。今後も子どもたちのために何かできることを考えたい」と目を細めた。