オスプレイ、また着陸 17年6月以降4度目 奄美空港
2018年08月15日
地域
米軍の輸送機オスプレイ1機が14日夕、奄美市笠利町の奄美空港に緊急着陸した。防衛省九州防衛局によると、沖縄県宜野湾市の普天間基地所属のMV22型で、民間機の最終便離陸後の同7時20分ごろオスプレイも離陸した。奄美空港へのオスプレイ緊急着陸は2017年6月以降、4度目。
県港湾空港課によると、午後5時10分ごろ大阪航空局から奄美空港管理事務所に着陸するとの連絡があり、同5時22分ごろ着陸した。
九州防衛局によると、けが人や機体の損傷などはなかった。着陸した時間帯、民間機の発着に一部遅れがあったが、県港湾空港課は「(遅延の)原因がオスプレイの着陸によるものかは分からない」としている。
九州防衛局は、オスプレイが緊急着陸した理由や飛行ルートなどについては調査中としており、詳細は不明。
奄美空港には17年6月と今年4、6月にオスプレイが緊急着陸した。今年6月は空軍所属のCV22型で、エンジン関係のトラブルで部品交換などに時間を要し、奄美空港に1カ月間とどまった。
奄美空港への度重なる緊急着陸を受けて、奄美大島5市町村は7月19日、九州防衛局に要請書を提出。緊急着陸の原因説明を米軍に求めることなどを盛り込んでいた。
奄美ブロック護憲平和フォーラム事務局長の城村典文さん(65)は「自治体からの要請文提出後、間もない着陸に憤りを覚える。行政を含め、地元の声そのものが届いていないと感じた。本当に緊急着陸の必要性があったのかも疑わしい」と指摘した。