オスプレイ、低空で旋回飛行 4日夕、市街地上に4機 情報提供、3月に続き2件目 奄美市名瀬
2023年04月06日
地域
米軍の輸送機オスプレイとみられる機体4機が4日夕、奄美市の名瀬市街地上空を飛行しているのが確認された。同日、奄美市役所にも市民から「オスプレイの低空飛行」を指摘する情報提供があった。市によると、軍用機などの低空飛行に関する市への情報提供は3月に続き、今年はこれで2件目。
目撃した市民によると、同日午後4時50分ごろ、2機ずつ編隊を組むようにして計4機が市街地奥の平田町方面から名瀬湾に向かって飛行。名瀬港観光船バースのある長浜町付近で進路を東へ変え、湾上空を通って佐大熊町方面へ抜けた。4機は数分後に再飛来し、逆コースをたどる形で市街地上空から飛び去った。
市によると、情報提供は名瀬市内にいた男性からで「午後4時58分ごろ、オスプレイ『3機』が市街地上空を低空飛行した」といった内容だった。
市は軍用機などの低空飛行とみられる情報や苦情を受けた場合、県危機管理課へ報告。同課を通じて九州防衛局に機体の照会を求めており、今回も情報提供後すぐに県へ報告した。
米軍機と判明した際は同防衛局を通じ「住民生活に与える影響を最小限にとどめるよう求めている」という。
奄美での米軍機などの低空飛行に対して監視、抗議を行っている市民団体「戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット」の城村典文代表は「最近は確認数が減ったと思っていたが、新年度早々の低空飛行に憤りを感じる。高度が低いだけでなく、機体同士の飛行間隔も非常に近くて危険な飛び方に見えた。4日は夜にもオスプレイが和光町の上空を飛んでいたとの情報があり、今後、増えるのではないかと懸念している」と話した。
5日午後5時半ごろにも、オスプレイ2機が名瀬市街地上空を飛行しているのが確認された。