コロナ契機で交流実現　ヨガ講師の論田さん（愛知県）ら来島　徳之島

新型コロナウイルス禍でのオンライン交流がきっかけで徳之島との縁ができたヨガインストラクターの論田彩乃さん（３０）＝愛知県在住＝らの一行計１０人が２３日、徳之島を訪れ、２泊３日の日程で自然の中でのヨガや地域住民との交流を満喫した。一行をもてなした和倉清治さん（５３）＝徳之島町花徳＝は「遠い徳之島まで来てくれてとてもうれしい」と感謝した。

 

同町亀津で飲食店を経営している和倉さんは新型コロナの影響で店を開けられなかった時期、何げなく参加したオンライン飲み会で論田さんと知り合った。当時論田さんはリモートワーカー向けに、椅子に座ったまま実践できるヨガのオンライン講座を開いており、飲み会がきっかけで和倉さんも受講するようになった。

 

和倉さんとの交流で徳之島に興味を持った論田さんは２年ほど前に「徳之島でヨガをしてみたい」と発案。リトリート（日常を離れ心身をリフレッシュすること）を目的とするヨガ企画の第１弾の舞台に徳之島を選び、愛知県在住の生徒や関係者とともに今月来島した。

 

論田さんは「徳之島で出会う人たちみんなが自然体で優しく接してくれたおかげで、濃密で心が満たされる不思議な時間を過ごせた」と滞在を振り返り、「参加者全員が大満足の３日間だった。すっかり徳之島のファンになってしまったので必ずまた来ます」と笑顔を見せた。

 

和倉さんは「実は最初のオンライン飲み会では、論田さんがヨガ講師ではなく飲食店関係者だと勘違いしていた」と打ち明け、「コロナ禍と私の勘違いで論田さんとの交流が生まれ、ヨガの効果で健康体にもなれた。人の縁とは不思議なものですね」と感慨深げに語った。