与論・国頭「パインまつり」 姉妹都市締結で交流促進 与論町

2023年08月31日

地域

パイナップルを味見する来場者=26日、与論町

与論町と沖縄県国頭村の姉妹都市盟約締結記念イベント「パインまつり」(ヨロン・沖縄北部連携推進協議会主催))は25、26の両日、与論町の町役場旧庁舎跡地であった。国頭村産と与論町産パイナップルの試食、販売があり、多くの来場者がその味を楽しんだ。

 

与論町と国頭村は2022年度に姉妹都市盟約を締結。同イベントは、与論町の農家が国頭村の農家にパイナップル栽培の指導を受けたのを機に、住民レベルでの交流促進や、同町でのパイナップル栽培振興、特産品化などを狙って初めて開催された。

 

この日販売された国頭村産パイナップルは、両自治体が物々交換で交流していた時代を懐かしみ、漁船で搬入。販売ブースには長蛇の列ができ、両日で計300個用意したパイナップルは完売した。パイナップルを使ったジュースやパウンドケーキ、ドライフルーツなどの加工品も好評だった。

 

与論町産パイナップルを試食した地元来場者の一人は「おいしかった。来年もまた開催してほしい」と満足した様子だった。

 

今回のイベントに合わせ、国頭村からは農家、役場担当者ら7人が来島。同村役場農林水産課の神里一教さんは「台風の影響で限られた分のパインしか用意できなかったが、与論のたくさんの方に来場していただけたのでうれしい」、与論町役場産業課の担当者は「今後も果樹、水産物を通した交流をしていきたい」と話した。