会報復刻版第2弾を発行 奄美郷土研究会
2020年05月22日
地域
奄美郷土研究会(森紘道会長)はこのほど、奄美郷土研究会報(第6~10号)の復刻版=写真=を発行した。1964(昭和39)年~68(昭和43)年の5年分を収録。執筆者、会員は名瀬市誌(68年出版)の執筆者も名を連ねる。歴史、民俗など後年の研究に影響を与えた貴重な論考も数多い。
奄美郷土研究会は56(昭和31)年に立ち上げた奄美史談会を母体とし、58(昭和33)年に発足した。初代会長は島尾敏雄。会報は発行47号を数える。2013年に第1号から5号までを収録した復刻版を発行。今回は第2弾。
64年の会員は島尾、大山麟五郎、恵原義盛、甲東哲、長田須磨、基俊良、ヨーゼフ・クライナーなど75人。第6号は①笠利氏系譜(3)②奄美大島の帰化植物③奄美の往時の子どもゆんぐと集│など六つの論考を掲載した。
第10号には1887(明治20)年ごろに撮影された名瀬市街地や名瀬小学校(明治中期)、大正時代の御殿浜、屋仁川通り、女性などの写真も掲載した。
復刻版第2弾の発行、頒布に当たって森会長は「『温故知新』という言葉ある。先人たちの論文に触れることで、今の奄美が抱える諸問題を解決する糸口が見つかるかもしれない。多くの人に読んでもらいたい」とコメントした。