住み続けたい町へ 生徒たちが意見交わす 高校生ワークショップ 龍郷町
2023年03月14日
子ども・教育
龍郷町に住み続けたいと思う人を増やすためのアイデアを話し合うワークショップが11日、同町役場であった。対象は町在住の高校生。生徒8人が参加し、理想の地域を実現するための課題解決策などについて意見を交わした。
町の第6次総合振興計画策定に伴い、より良い町づくりを目指して町民の意見を集めることが目的。総合振興計画は町が取り組むことを総合的にまとめるもので、10年ごとに策定。第5次の最終年となる2023年度を第6次の策定期間としている。
策定に向けた取り組みの一環で、町は昨年12月に地域の現状を把握するための調査を実施。町民を対象としたアンケートには1106人が回答し、労働環境や道路・交通、住宅の整備などが課題に挙がった。今年2月には町内の7小学校区で住民を集めたワークショップを開催し、住みやすさなどについて生の声を集めた。
今回のワークショップは「住み続けたい町」がテーマ。内容の構成には鹿児島みらい研究所(鹿児島市、福田博代表)が協力した。生徒たちは人口減少や交通の不便さ、就職先の不足などの課題を挙げ、解決に向けて移動販売や保育所の設置などさまざまなアイデアを共有した。最後は町の魅力を表現するキャッチコピーとして「オープンなつながり龍郷町」「無(ゼロ)から始める町づくり」を提案した。
県立大島高校2年の音野心美さん(17)は「思った以上にたくさんのアイデアが出て楽しく話を進められた。海外からの移住者や交換留学生などがもっと来てほしい」と話した。
町企画観光課の長谷場涼太郎主査(39)は「若い視点の考えを行政としても大事にしたい。計画を策定する上で参考にして役立てていければ」と語った。