先祖との別れ惜しむ 奄美各地で旧盆送り
2022年08月13日
地域
旧盆(旧暦7月13~15日)の最終日に当たる12日、奄美各地で先祖の霊をあの世に返す「送り」の風景が見られた。人々はあかりをともしたちょうちんで先祖を自宅からお墓へと導き、墓前に花や線香を手向けて供養。先祖との別れを惜む姿が見られた=写真。
今年の旧盆は10~12日。奄美は旧暦で盆行事を行う地域が多く、旧盆の3日間は先祖と共に自宅で過ごす。12日、多くのお墓が立ち並ぶ奄美市名瀬の永田墓地では、夕暮れ時から人出が増し、家族連れらがちょうちんや供え物を手に小道を行き交った。
妹、叔母と3人で父方の先祖を送り出した同市名瀬の岡江卓さん(37)は「次女の誕生など(先祖に)報告ができた。また1年後、元気に旧盆を迎えたい」と笑顔で語った。13~15日は全国的に定着している月遅れ盆。奄美も一部地域で行事が行われる。