全島一「牛若赤丸」4度目防衛 徳之島

2022年05月05日

地域

攻勢に転じて畳み掛ける牛若赤丸(右)=4日、伊仙町の徳之島なくさみ館

大型連休恒例の徳之島全島一&ミニ軽量級優勝旗争奪戦(天城町闘牛協会北部支部主催)は4日、伊仙町の徳之島なくさみ館で開かれた。3年ぶりに移動制限のない大型連休とあって、会場は約3000人で満員。島内ナンバーワンを決める全島一優勝旗争奪戦は無敗の王者「牛若赤丸」が4度目の防衛を果たした。

 

会場には徳之島3町長や塩田康一知事、国会議員らも来場。塩田知事は開会あいさつで「新型コロナウイルス対策を行った上で、闘牛観戦を楽しんで」と呼び掛けた。

 

取組は全8番。メインイベントの全島一戦は7戦無敗の「牛若赤丸」に「基大宝琥鉄アヨー」が挑戦。序盤は挑戦者の長い角に苦しめられた牛若赤丸だったが、一瞬の隙を突き、相手の左側面を攻めて形勢逆転。9分37秒の攻防で観客を沸かせた。

 

70代の母親と観戦に訪れた天城町の50代女性は「全島一にふさわしい見応えのある闘いだった」と興奮した様子で話した。

 

ミニ軽量級の王者決定戦は沖縄県石垣島から参戦した挑戦者「友花形光ちゃん号」が「闘天琉ムサシ」を下して新王者に就いた。三賞は殊勲賞「マルシン荒鷲」、技能賞「琉昇会闘気」、敢闘賞「二代目赤獣王」。

 

沖縄県からの遠征組が出場した取組では、会場を訪れていた元アイドルユニット「SPEED」の今井絵理子氏=沖縄県出身=が牛の背に乗って勝利を祝う手舞を披露する場面もあった。