前年比8・4%増の92万人 奄美5空港の21年旅客数 大阪航空局統計

2022年02月22日

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奄美大島の空の玄関口、奄美空港。21年は約58万4000人が利用した(資料写真)

【鹿児島総局】国交省大阪航空局の管内空港利用概況集計によると、奄美群島内5空港の2021年旅客数(速報値)は計92万468人で、前年に比べ7万1226人(8・4%)増加した。前年に続き新型コロナウイルスの影響で減少傾向だったものの、7月に奄美大島と徳之島が世界自然遺産に登録された効果や、感染状況が一時落ち着いたことにより、観光客を中心に乗降客がやや回復したとみられる。

 

旅客数は5空港すべてで前年を上回った。空港別でみると、与論が前年比で32・3%(1万3580人)、徳之島15・8%(1万9474人)、沖永良部10・3%(7511人)、喜界6・7%(3618人)、奄美4・8%(2万7043人)それぞれ増えた。

 

月別では、1、2、3、9月を除く月で前年より旅客数が増えた。特に世界自然遺産登録が決定した7月は8万6213人で前年同月比1万9274人増、翌8月は9万5608人で2万6292人増加した。また、奄美群島でコロナ感染者が減少した10月以降は、10月が9万9009人(前年同月比1万8453人増)、11月が10万8971人(同1万7623人増)、12月が10万8536人(同3万3491人)と大幅に増えた。

 

コロナ禍前の3年間の旅客数をみると、17年が120万5864人、18年が132万3472人、19年が138万7124人で推移。21年を19年と比較すると、46万6656人(33・6%)減少している。